7Sep

ボクサー物語、一度負けたら引退・・・
相手の戦績から勝てる
相手と思っていた。
(ジムの練習では強豪に
揉まれていたから、
変な自信があった)
なめていた訳ではないが、
試合経験の差がもろに
出た試合だった。
私は試合運びがわからず
というか、アホだから、
ゴングが鳴るとともに
全力でパンチを出した。
42.195キロの道のりを、
100m走を走る勢いで
駆けていってしまったのである。
後のラウンドのことは
何も考えていない。
というか知らない。
当然、1ラウンド(3分)で
スタミナ切れがおきた。
自分のコーナーに戻ると、
肩で息をし、次のラウンドは
立っているのもやっとだった。
疲れて自分でパンチを打つ
ことができない、かわすだけで
精一杯!
結果は僅差ながら判定負け。
なさけない自分に
声を出して人前で泣いた。
ボクシングファンから
「負けていない良い試合だった」
と激励の手紙、
ビデオをいただいたが、
勝負の世界、
「勝つ」と「負ける」
では大きな違いがある。
「悔い」が大きく残り、
「一度負けたら引退」の
言葉が大きく自分に、
のしかかってきた。
次の練習もできないまま、
月日だけが規則的に過ぎていった。
ボクシングにけじめを付けなければ、
と思いながらも結論を出せないまま、
気をまぎらわす為によく働いた。
お酒を覚えたのもその頃だ。
(今はお酒が大好きだが、
当時はお酒を飲めなかった)
仕事にもボクシングにも
期待していたY社長も、
試合後は一切ボクシングの
事にはふれず、温かく
見守っていただいた。
その後、仕事の責任も
大きくなり、一日のうち、
仕事が締める時間が多くなった。
やりがいがあったが、
どこか緊張感が欠けていた。
それに反発してか、ボクシングへの
未練が大きくふくらんできた。
「このまま仕事を頑張れば
幸せかな?」
「仕事も順調で楽しい時
なんだけど・・・」
「負けたままでボクシングを
辞めるのか?」
「なんの為、安定していた
大きい会社を辞めたんだ!」
・・・etc
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経験の差
経験とはお金では
買えないものです。
会社を二世が潰すのも、
経験がないからだと思います。
経験があれば、
少しの困難も切り抜けることが、
できます。
経験があるから。
私はエアコンの取り外しを
運動のため行っています。
最初はヘタくそでした。
今は経験を積んで、
上手に取り外せます。
「経験」
大事なことです。
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