9Sep

起業物語、決意の言葉
いよいよ自分自身だけでなく 家族の未来も担う 一言を吐き出す、 時が近づいてきた。 普段なら 「ちょっと話があるのですが」 などとかしこまって話し掛けない 私の異変を敏感に察知したのか、 その場で話を聞こうとせず、 次に発せられるはずの 「決意の言葉」をさえぎるように、 E部長: 「今日は何時に時間を空けられる?」 私: 「17時以降なら調整ができます」 E部長: 自分のスケジュールを見ながら 「18時で時間は大丈夫か?」 私: 「大丈夫です」 E部長: 「場所は後で連絡をする」 私: 「解りました。よろしくお願いします。」 寝不足のため、思っていることが 顔に表れたのか? 解らないが、Eさんには 察知されてしまったようである。 10年前からのつきあいで、 私の「しぐさ」「言葉つかい」で 次の一手が簡単に読まれて しまったのだろう。 E部長も、ランチ中に Eさんとしては、 聞けないと判断し、 改めて「E部長」として、 私と向かい合おうとして くれたのだ。 私は決意の言葉を 吐き出せないまま、 トイレに向かった。 「顔に表れたか?」と 独り言をつぶやき鏡ごしに、 自分の顔を見てみた。 目の下に隈ができていたが、 ハリはある!「ニッ!」と 強制的に笑顔をつくり トイレを後にした。 何故?笑顔をつくったか? 前を読む 次を読む
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