9Sep

起業物語、寂しがりやな弱虫
私は不安を掻き消す かのように話しだした。 不安はあります。 不安をひとつでも 無くせるように、 会社外の時間を利用し、 多くの人にお会いして 勉強もしました。 でも、どうしても一歩前へ 踏み出さないとダメなんです。 そりぁサラリーマン生活で 定収入を頂いて、余暇を 利用して好きな事をして いる方が楽だし、楽しいですよ。 しかし、生きている意味が 分からないのです。 何のため、若い時、武道を 志していたのか? 情熱を燃やしていたのか? もう、その情熱は無くなって しまったのか? 学校の勉強は嫌いでしたが、 人生の勉強はたくさんして きているつもりです。 かっこつけかも知れませんが、 息子にもそういう姿を見せたいし、 父親の生き方を感じて 貰いたいのです。 自分を親として選んで 生まれたきた我が子には、 生きる姿を見せて やりたいのです。 息子に父親としての教育は、 これしか出来ないのです。 E部長: そうか。わかった。 返答は少し待ってくれ。 私は今日一日という日が とても長く感じられたと共に 「いよいよはじまった」 という気持ちを胸に秘め、 応接室を後にした。 そして無性に誰かと 話したくなった。 妻に「いよいよはじまった」 と電話で話し、寂しがり屋で 弱虫な自分をなだめた。 前を読む 次を読む
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