27Feb

網膜剥離3度の手術体験記2
「仕事どうしよう。」 「日々の生活どうしよう。」 脳裏には入院中の生活が描けなかった。 そして先生に、 「直ぐに入院はできない。」 と、伝えた。 通常、網膜剥離は進行が早いので 「即入院、即手術」になるそうです。 私の場合、何年も前から網膜剥離の 初期症状を抱えていたので 「即入院、即手術」といわれても ピンとこなかった。 そんな時、先生の口から 「心配だから右目も診てみよう。」 と言われた。 右目は何の違和感もなく、 先ほどの視力検査でも 1.2と良い状態ではないか と思った。
網膜剥離3度の手術体験記2
再び瞳孔が開く点眼薬をさし 待つこと20分。 右目の眼底検査開始。 最初の1、2分程沈黙が続く。 それみたことか! 右目は大丈夫だろう! と心の中で思い始めた頃、 「あった!」 先生の口から宝物を見つけたような 感じで言われた。 先生の予想的中である。 大きい穴がひとつ、ほら。 近くにいた眼科スタッフに モニターを見せていた。 こっちはレーザーで大丈夫かな。 レーザー手術で様子をみましょう。 と言われた。 「手術!?」 「今ですか?」 と思わず聞いてしまった。 私に乏しい認識では、 「手術はメスで切る。」 というイメージがある。 頭の中でいろいろ考えていたら 「こっちへ来て!」と先生に言われた。 先生は私のような患者をあしらうのがうまい。 考える間もなく、レーザー手術がはじまった。 「痛い!」 思ったより痛くはないのだが、 あじわったことのない鈍痛に 「痛い!痛い!」と叫んでいた。 正しい表現は難しいが、目の奥を ハンマーで軽く殴られているみたいな痛み。 これを100発以上打たれた。 打たれても痛くない時もあれば 痛い時もある。 私は打たれる度に 「痛い」「痛くない」の 判定をしていた。 先生は私と格闘技を通じて 知り合っており、何度も お酒を酌み交わした関係であった。 私の口から、 「何年も前に先生に診察して もらっておけばよかった。」 先生の口からは、 「何年か前に診察して おけばよかった。」 と思いは重なっていた。 そして私の口から、これから どうするか決断しなければいけなかった。 仕事の予約も入っているので、 次の月曜日に先生の病院に また来ることにした。 瞳孔はこのあと数時間 開いた状態である。 瞳孔が開いているので 車の運転はできない。 その間、妻の働き先に電話した。 「病状」「入院・手術が必要なこと。」 を話した。 仕事を一緒にしているスタッフには、 これこれこういうわけで入院することになった。 今後、どうするかは「後で話そう。」 と伝えた。 まず、今仕掛っている仕事を完了させ、 新規はおよその退院後に行うということで 「何とかするしかない!」と思った。 「越えられない難題は目の前には現れない!」 と聞くが、今回の壁は乗り越えられるか 全くわからない。スポンサードリンク前を読む 本編 次を読む